ビジネスを人生に活かすためにノーベル賞受賞者に学ぶ、「面白い」、「楽しい」ということの意味

     13, 2017 21:06
    乾杯


    昨年の十月、東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生が、ノーベル生理学・医学賞を受賞しましたね。

    「オートファジー」の仕組みを発見したということが受賞の理由です。

    オートファジーは、「自らを食べる作用」と書いて「自食作用」という意味だそうです。

    生物は生きていくために細胞の中でタンパク質を作り続けていかなければなりませんが作り続けるなかで、時に異常なタンパク質が生じたり、いらなくなったゴミが出てきたりするそうです。

    その不要になったタンパク質を分解して、新しいタンパク質に作り替えるの
    がオートファジーのメカニズムです。

    細胞の一つ一つが不要となった製品をリサイクルしてまた使用するというような感じのことを、やっているというわけです。

    大隅先生がこの研究を始めた時、世界の研究者の誰一人、オートファジーについて注目していなかったそうです。

    しかし先生は、誰も注目していないからこそ、かえって面白いと、研究を始められたといいます。

    素朴に面白いと思って始めた研究ですが、それがまさかノーベル賞につながるなどとは、夢にも思っていなかったのではないでしょうか。

    それでも先生は、四十年間、たゆまず研究をつづけてこられたのです。何が先生の研究を支えつづけてきたのでしょうか?

    いかなる情熱が、先生を研究に駆り立てたのでしょうか?

    「これが役に立つかどうかはわかりません。でも、自分が面白いと思ったので、夢中で研究したのです」。

    「研究が面白いと思えることが、サイエンスではもっとも大事なことです」。

    つまり、研究への純粋な喜び、発見への好奇心をエネルギーにして、楽しむことが大切なのだ、とおっしゃっているのです。

    僕は、その言葉に、ビジネスの実践を重ね合わせました。ビジネスもまた、楽しみや喜びが命だからです。

    ●楽しくないビジネスでは本当の歓びは得られない

    ビジネスでお金を得ることは喜びのひとつではあります。

    しかしそれだけのビジネスで、楽しむということはできるでしょうか。

    いくら儲かったかという成果だけに目を奪われるビジネスでは、自分の楽しみを抑え眉間にシワの悲壮感がただよいます。

    成果は成果として、今ある自分を、さらにより向上させたいという気持ちをエネルギーとして、ビジネスを楽しむ。

    すると、日々、少しずつ自分も仲間も善い方向へと変わってゆくのを感じます

    ●私たちのビジネスは楽しく活動し、自他共楽の歓びを追求するもの

    ところが現代社会では何かをすると必ずその成果を求める傾向にあります。

    成果がどれだけあるのかという視点だけですべての物事を評価しがちです。

    楽しみのない悲壮感ただようビジネスが、果たして長続きするのでしょうか。

    確かに結果や成果は大切です。

    蔑ろにするわけにはいきません。

    大隅先生は好きだからこそ四十年もの間、研究に没頭することができ、それが大きな発見につながったのです。

    ビジネスにしても、好きだからするというのが原点です。つまり、主体的な行動を自らが楽しむということです。

    成果主義の奴隷になってはいけないのです。

    主体的にやるから、楽しいのです。ビジネスも、自分のやりたいことに主体的に取り組むからこそ楽しみがあり、喜びが生まれるのです。

    そしてさらにその先にある「人の仕合わせのために実践する」ことが必要となるのです。

    周囲の人びとを明るく元気にして、笑顔にして初めて、自分の喜びが人の喜びとなり、人の喜びが自分の喜びとなって返ってくる「仕合わせの循環」、つまり楽しさをこえた「喜びの循環」が生まれるのです。



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    Tag:ノーベル賞 オートファジー ビジネス

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