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    電車化粧 


    世の中にはいかがわしいショーバイが溢れていますね。

     

    商売と表記するとまっとうな商売に失礼と思い、敢えてカタカナ表記にしました。

     

    ネットワークビジネスもその類のひとつだと思っている人も多いでしょう。

    それについてここで書く気はありませんが、この新聞記事を読んで

    スッキリした秋晴れのような心持が得られたので全文シェアさせて

    いただきます。

     

    SNSで記事の「電車内化粧」についてちょっと取り上げたら

    「気にならない」、「他人がとやかくいうことじゃない」「眺めてると面白い」

    という方もいました。

     

    僕はこの記事が「万人の賛同を得るべきもの」だとは思っていません。

    様々な感じ方の人がいろいろな意見をもって共に生きている、

    それが社会です。

     

    しかし法律を制定するほどのことではないが他人に迷惑を及ぼす行為は

    たくさんあります。

     

    法に触れなければなにをやってもいい、というわけにはいきませんよね。

     

    そういう事に鈍感で気づかない人は少なからずいるのは事実でしょう。

     



    (以下引用。毎日新聞2017910日掲載)

     

     

    強い香水、電車内で化粧…

    公衆の迷惑に鈍感な人々

     

    電車で、隣に座った女性が、その世界に疎い私でも「明らかにあの銘柄だ」とわかる、私が嫌いな香水をつけている。オシャレのつもりだろうが、なぜ無関係の私にまで嗅がせるのか理解に苦しむ。おめかししてどこかの名店でディナーを楽しむのかもしれないけれども、ご一緒するご仁もこの強烈さでは気の毒だ。2日で一瓶が空になるのではないかというぐらいの強さで匂いを放っている。寿司屋のカウンターなどでこういう人が隣にきたら、わざとご本人にわかるような形で席を変えてもらうが、空席がなければ迷わず店を出る。

     

    ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で読んだ話だが、電車内で投稿者の隣にいた美人女性が化粧をしていたそうだ。近くに二枚目の男性がいて、彼が途中の駅で降りる際に、紙片を女性に手渡したとか。いわゆる「電車内ナンパ」でメールアドレスでも伝えられたのか。彼女は爽やかな彼の後ろ姿を目で追い、高揚した面持ちになり、持たされた紙に目を落として一瞬固まっていたそうだ。すかさず横からのぞき見したら、「家でやれ」と書いてあったとか。

     

    もうひとつは先日、大阪にある料理店の店主から教えてもらった話。彼が地下鉄に乗っていると、空いている隣の座席に70代と思われる清潔そうな紳士が「失礼します」と座った。洗練された所作に感心していると、新聞を取り出して、それはもう慣れた手つき、何のジャンルかはわからないが熟練の職人のように新聞紙を最小限の空間の中でご自身の肩幅以下に畳み、読み始めた。

     

    ふと前に目をやると、向かいの席に座った30代の女性がせっせと化粧をしている。店主が「またか」と思って見ないようにしていると、読んでいた新聞を膝あたりに下げた隣の紳士が、向かいの女性を見据えて、これまた最小限の声で、しかし相手にははっきりと聞こえる声で、「パンツは家ではいて来い」と注意した。険悪な空気が流れるかと思えば、向かいの女性は「すみません……」と小さな声で言って、すぐに化粧道具をしまったそうだ。

     

    時間がなく、致し方なく作業をしていたところだったのだろう。しかし、この言葉の選び方の絶妙な例えが、最小で最大の効果を発揮する気持ち良さに店主は大いに感服したという。もちろん、相手を選んでの処置だったのだろう。この女性が、瞬時にその言葉の趣旨を理解する判断力を持っていたこともよかった。

     

    以前にも書いたが、「誰にも迷惑をかけていないじゃないの」という反論がよくあるけれども、迷惑かどうかはハラスメントと同じで、その意図があったかどうかは別問題だ。

     

    携帯電話で所構わず通話をすることにも、「周りの人の会話ほどの声を出していないからいいではないか」と思っている人が多い。相手の言葉が聞こえず虫食いになった会話は、心理的に不健康なストレスを感じるということがわかっていないのだろう。

     

    化粧にしても、その同じ空間にいる異性、もちろん時には同性にも、「あんたらなんか目じゃないのよ」と、いらぬ宣言をされていることと同じだから不快なのだが、自覚していない人の多さには参ってしまう。

     

    もし多くの女性がいるところで、男性がカツラを外して頭皮の汗を拭いてセンスで頭とカツラをあおぎ始め、きれいに装着し直すという行為を見たら、もちろん楽しむ人もいるだろうけれども、快適でいられる人ばかりではないのではないか。

     

    なぜトイレのことを「化粧室」というか、考えてほしいものだ。

     

    松尾貴史(放送タレント)



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